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SIP第3期課題「スマートインフラマネジメントシステムの構築」サブ課題e-2「第4回 EBPMによる地域インフラ群マネジメントに関するシンポジウム」を開催しました
2025年8月29日にSIP第3期課題「スマートインフラマネジメントシステムの構築」サブ課題e2「EBPMによる地域インフラ群マネジメント構築に関する技術」プロジェクト第4回シンポジウムを北海道大学にて開催いたしました.

小林潔司名誉教授(京都大学)から,インフラ群マネジメント推進のための制度設計と解決すべき課題に関する紹介がありました.自治体が維持管理を行うためのマニュアル構築の必要性について解説されました.

小林正典社会資本経済分析特別研究官(国土交通省)から,産官学連携インフラ戦略推進プラットフォームに関する紹介がありました.ストック効果の最大化と明確化を目的に,職員支援・分析支援について解説されました.

河野龍一郎課長補佐(益田市)から,益田地域インフラ群再生マネジメント戦略について紹介がありました.財源・人材の不足とインフラの老朽化問題から,インフラ群マネジメントによる効率化の必要性を示唆されました.

貝戸清之教授(大阪大学)から,スマートインフラマネジメントの構築に向けたサステイナブル・インフラ研究センターについての紹介がありました.真のシンクタンクとしての政策提言に向け,データ連携の効果を示す重要性を解説されました.

織田澤利守教授(神戸大学)から,下水道管理に起因する道路陥没の発生要因とリスク評価について紹介がありました.説明可能なAIや生存時間モデルを用いた分析により,道路陥没発生リスクの評価が可能となり,点検対象のスクリーニング技術の開発に成功したと解説されました.

葉健人助教(大阪大学)から,画像認識AIを活用したユーザー視点の道路評価手法の提案について紹介がありました.劣化予測のみならず,街路空間の快適性を含めた道路構造全体の改修優先順位の決定について解説されました.

稲垣博信様(株式会社IN-Lab.)から,社会インフラ分野の社会実装について実例を基にした紹介がありました.研究価値を定量化し,他業界のネットワークに参加することの重要性について解説されました.

本シンポジウムには会場とオンラインから多数の方々にご参加いただきました.
今後もSIPインフラe-2は,インフラマネジメントに関する知識と課題を広く共有し,議論と理解を深める機会を大切にしながら研究開発および社会実装を進めてまいります.
