大阪大学大学院工学研究科社会基盤マネジメント学領域

大阪大学大学院 工学研究科
地球総合工学専攻 社会基盤工学コース
社会基盤マネジメント学領域

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2024年1月19日にSIP課題「スマートインフラマネジメントシステムの構築」サブ課題e2「EBPMによる地域インフラ群マネジメント構築に関する技術」プロジェクトキックオフシンポジウムを開催しました

2024年1月19日,大阪大学中之島センターにて,SIP課題「スマートインフラマネジメントシステムの構築」サブ課題e2「EBPMによる地域インフラ群マネジメント構築に関する技術」プロジェクトキックオフシンポジウムを開催しました.その様子をご紹介します.

プロジェクトマネージャー長井宏平教授(北海道大学)から,インフラ分野が解決すべき課題と目指すべき社会像の紹介が行われました.SIPのサブ課題C「地方自治体等のヒューマンリソースの戦略的活用」,E「スマートインフラによる魅力的な国土・都市・地域づくり」に関する要点が解説されました.
小林潔司名誉教授(京都大学)から,アセットマネジメントにおける今後の展望として「インフラ群マネジメント」の紹介が行われました.このアプローチでは,一つの市区町村が主導し,複数の市区町村で連携する「広域連携」の重要性が強調されました.また,異なる分野のメンテナンスを一括で行う「多分野連携」の必要性についても言及されました.
貝戸清之准教授(大阪大学)より,EBPMによる地域インフラ群マネジメント構築に関する技術の概要について紹介が行われました.橋梁,舗装,下水道における具体的な適用事例を通じて,時間的および空間的DXの重要性が強調されました.また,技術のさらなる応用として地下埋設インフラの統合マネジメント構想について説明されました.
中村和博氏(西日本高速道路株式会社 兼 大阪大学NEXCO西日本高速道路学共同研究講座)から,高速道路マネジメントのためのOD表に関する紹介が行われました.従来の統計的劣化予測手法と組み合わせることでさらなる高速道路舗装のマネジメント技術の高度化が期待されると強調されました.
川井晴至氏(インフロニア・ホールディングス株式会社)から,官民連携事業としての愛知有料道路におけるコンセッション事業の紹介が行われました.さらに,自治体におけるインフラ群マネジメントと今後の構想に関して言及されました.
七野司氏(貝塚市)から,貝塚市におけるインフラの現状に関する説明が行われました.地域インフラ群再生戦略の今後の展望と,その推進におけるSIPへの期待について言及されました.

会場では約80名の参加者を迎え,オンラインでは約200名の方々が参加し,多数の方にご参加いただけました.今後もSIPインフラe-2は,インフラマネジメントにおける課題と対策に関する知識の共有と理解を深める機会を大切にし,研究開発・社会実装を進めてまいります.